木皿の手入れ

こんばんは、中地です。

今日は、なかなか知る機会がない、木皿の手入れについて書きます。

木のお皿は、よく雑貨店や百貨店、カフェなどでもよく見かけると思います。
一枚板か張り合わせか、縦木か横木など、いろいろありますが、
手入れの面から大きく分けると、「塗装仕上げ」が分かれ目になってきます。

塗装の種類のご紹介と、Pint!の木皿の手入れをご紹介したいと思います。

塗装仕上げでものすごくおおざっぱに分けると、
・木地(塗装なし。木そのまま)
・天然オイル(オリーブオイル、くるみオイルなど。)
・ウレタン塗装
に分かれます。
(漆器は、別の大きな括りとして、別の記事にて書きたいと思います)

上の並び方は、手入れが必要な順に並んでいます。


(木を乾燥させています。木が芽を出し、長い時間をかけて育ち、切り出され、そこからまた乾燥させます。すごい時間・・)

まず「木地」。
上の説明のとおり、塗装なしの素の状態。
木のままです。
木は、皿やお椀になる前に、十分な乾燥がされています。
材木として流通する前にも乾燥期間はあるのかもしれませんが、
職人さんが仕入れて、手を入れるまでも、数週間〜数ヶ月間、しっかりと乾燥させます。
水分が残ったままだと、折角加工しても曲がってしまうのです。
それを防ぐために、十分な乾燥は、製品段階ではされています。
とはいえ、「木地」のお皿は、使う度、洗う度に、水分吸収→乾燥が繰り返されることになります。
何も防御するものがない、裸の状態の木肌はものすごくデリケートです。
とくに水は大敵なのです。
日常使いに耐えることは、かなり難しいレベルです。
すぐに曲がったり、ひびが入ったりしてしまいます。

少しグレードアップしたのが、「天然オイル仕上げ」。
Pint!の木皿メンテナンスはこの段落をご参照ください。
Pint!のろくろ挽きの木皿は、オリーブオイルを仕上げ塗装として、職人さんに塗り重ねていただいています。
塗っては乾かし、を繰り返すことで、木肌に油分が浸透し、膜が張られます。
オイルにもいろいろありますが、Pint!では、木そのものの素材感を残したいという思いと、
メンテナンスをして木皿と付き合っていただけたらという思いから、合成ではない、
天然の植物性オイルである、オリーブオイルを選びました。
食用ですので安全ですし、ご自宅のオリーブオイルでも簡単にメンテナンスができます。
メンテナンスが必要なのは、やはり使って洗っているうちにオイルの膜が減ったり、流れてしまうから。
そんなときはオイルを補給してあげます。
レザーや人肌と同じ感じですね。
メンテナンスも簡単で、布などでオリーブオイルをうすく塗っていただき、乾燥させるだけです。
イメージはレザーのお手入れと同じ。
オリーブオイルをまんべんなく塗ると、色が濃くなり、艶が出てきます。
使用頻度にもよるのですが、我が家では、平均して月一回程度でしょうか。
ときどき、オイル系パスタで自動メンテナンスをされていたりします。
私は、Pint!製品にかぎらず、エイジングに限りない喜びを感じるので、色濃くなるたびに、テンションがぐっと上がって愛着がますます湧いてきます。

最後は「ウレタン塗装」。
ウレタン塗装は、プラスチックで完全に覆ってしまう塗装です。
ということで、日本の素材を扱うPint!で取り扱うことはないのですが、簡単にご説明。
これは、手入れは気にする必要なしです。
なぜなら、プラスチックコーティングですので、表面はプラスチックです。
ですので、中身の木は呼吸を止めてしまいます。
もはや木でなくても良いものですが、木目はお楽しみいただけますので。。
食器として認められているので特段有害なものではないですし、売る側としては最も安全で、気を遣う必要もなく、という、「イマドキ」な仕上げでもあります。
木の気分を味わうということでは良いかと思います。

ウレタン塗装のお話から遡る形になってしまいますが、「木地」と「オイル仕上げ」は、
木は呼吸を続けます。
茶筒などでは、茶筒の中の余分な湿気を吐き出すと言われています。
その呼吸の中で、水を吸って乾燥して、という過程で反りが発生するのです。

Pint!が今扱う茶筒や、平皿は、日常水分は入れないもの。
・洗うときだけ、すすいだらすぐに水滴を拭き取っていただく
・熱源の近くに置かない
が主に注意する点。
たくさん使っていただけたら嬉しいです。

呼吸する木といっしょに時間を過ごし、道具を育んでいくのも素敵です。
そんな、道具との寄り添う暮らしを良いなと思っていただける方には、おすすめですよ。

木製品の取扱に関して、気になる点や不安な点は、この記事のコメント欄か、 コチラ からお問い合わせください。

製品には、細かい取扱ご説明書もおつけしています。

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