木のお椀作り

先週末は、長野県の職人さんの工房に伺い、山で一日中、サンプル作りを職人さんと一緒に行なっていました。

作ったのは汁碗と大きめの丼椀。

いろんなサンプルや試用、話し合いを重ねて、はじめて図面に起こしてみました。

その図面をもとに、職人と一緒に、微調整を重ねながら、理想の形を作ってゆきます。

見た目の美しさはもちろんですが、使い勝手、手の掛り具合、構造上の問題、強度や重さの問題、器は本当に深いです。

どんな場面で、どんな人が、どんなものを入れて食べるお椀なのか。

想像しながら、迷いながらの作業。

使い勝手への配慮もしながら、形の美しさだけをとってみても、市販で売っているものではないバランスと仕様の綺麗さを目指しました。

寸法を含め、ゼロから図面を引くことになるわけですが、はじめてわかったことは、
図面の時点で2次元で見える見え方と、実際に形にしていただき、3次元での見え方は違うこと。
2次元で完璧に綺麗!と思っても、実際は全然そうでなかったり。

初めての経験ばかりでしたが、ああでもないこうでもないと試行錯誤ばかりの私に、
本当に根気強く、そして素晴らしい技術と感覚で、目指すニュアンスをキャッチして作ってくださった職人さんへの感謝と驚きの感動でいっぱいです。

機械ではなく全てが手作業なので、全ての面、角度からの検討が必要ですし、設定を変えて形を変えるわけではありません。
「この角度をもうちょっと浅く」とか、「もっとスマートな感じに」とか、感覚を共有しながら進める作業。
でも、それは精巧な、それこそmm単位の技があってこそ実現されます。
図面とコメントから、職人さんの目と手の感覚により、木の固まりを削ってゆきます。
魔法のようです。

こういった職人さんと一緒にゼロからものづくりをできるなんて、本当に贅沢な時間でした。

これから形を最終決定し、塗の仕上げも検討して、と仕事はたくさん。
来年頭には発売出来るように頑張りたいと思います。

今回の出張はこのお椀作り以外にも、たくさんの出会いと収穫がありました☆
また続編にて。

お椀づくりも、またレポートいたします!

中地